そーゆうです。(Twitter:@so_you_blog)
年齢を重ねていくと機械式時計に興味が湧いてきますよね。
『 30代になって1本も付ける時計を持っていないし、機械式時計の使い方や注意点もわからない・・・ 』
『そもそも電池の時計しか使ったことがない・・・』
そんな機械式時計初心者の皆様。
この記事を読めば機械式時計のすべてが一発でわかります。
今回は、ちょっと背伸びして高級な機械式時計を買いたいなと思ってるあなたにピッタリの記事となっています。
機械式時計には人を惹きつける魅力が存分に詰まっています!
使用方法から注意点まで一挙公開。
高級時計のことを知りたい方はこちらの記事をどうぞ。↓
機械式時計(自動巻き)の使い方

機械式時計の使い方を説明していきます。
クオーツ(電池式)時計では、電池が切れるまでご自身で操作することはカレンダー変更くらいであまりないですが、機械式時計は使用方法が異なります。
リューズを使って巻き上げをおこなう
まずはリューズの巻き上げをしていきます。
1秒に1回くらいのペースで巻いていきましょう。
『シャッシャ』と巻き上げる音が聞こえていたらしっかり巻けている証拠です。
時計が止まっている状態から、20~30回ほど巻きます。
ねじ込み式リューズのタイプは、まず手前にリューズを回してロックを解除します。ロックが解除された状態で巻き上げをおこなってください。
自動巻きの時計をお使いの方で、時計を振って動かそうとする人がいますが、あまりおススメしません。内部の機械は繊細なので、過度な力が加えられると故障の原因になります。手巻きをおこなってください。
リューズを2段引いて時刻変更をする
巻き上げをおこない、時計の秒針が動いていることを確認したらリューズを2段引いて時刻変更をします。
2段引くと時計の秒針が止まり、リューズを回すと針が動きます。
時計が進む方向と同じ方向に針を動かし、12:00を境に日付が変われば夜中の12:00(AM)、日付が変わらなければお昼の12:00(PM)となるので、こちらを確認しながら時刻設定をおこなってください。
カレンダーの関係上、針は必ず右回りで進めて下さい。
1段引きにして日付の変更をする
AM PMを確認し、時刻を合わせたら次はカレンダー操作です。
1段引きをしてリューズを回すと日付が単独で変更されます。
月によっては30日まで、2月などは手動で変更する必要があります。
カレンダーの日付を変えるために、PM8:00 頃から時計内部では歯車がかみ合いだします。AM12:00 で完全に日付を変え、歯車の噛み合いを解消していきます。
そのため、PM8:00 からAM4:00 の間は日付の単独変更はしてはいけません。
日付が変わらなくなってしまうカレンダー不良に繋がります。
リューズを押し込み元の位置に戻す
操作が完了したら、必ず元の位置までリューズを押し込んでください。
これをせずにリューズが開いたままになっていると、隙間から水や湿気が入り、内部不良が起こります。
ほとんどのブランドが保証対象外となると思いますので、お気を付けください。
腕に装着する
自動巻き時計は腕に付けている間は、手首の動きによって内部のローターが巻き上がり時計を動かし続けます。
手首の稼働が少ないデスクワークの方や、使用頻度によってはローターによる伝達量が少なくなってしまい、巻き上げが必要になります。
意識的に毎日巻く必要はありませんが、3日間に1回くらいの頻度で手巻きをおこなうと止まることはないと思います。

機械式時計のパーツ
機械式時計の本体には様々な外装パーツがあります。
これから時計の購入を考えている方は名称だけでも覚えておきましょう。

リューズ (竜頭)
時計の側面に付いているボタンのようなパーツをリューズと呼びます。
カタカナ表記が一般的ですが、実際は竜の頭と書いて竜頭(リュウズ)です。
リューズの役割としては、機械式時計の内部を動かすための重要な役割や、時刻修正、カレンダー変更など使い道がたくさんあるパーツです。
基本的に、機械式時計もクオーツ時計もリューズを使って操作をします。
ブランドによって形状は様々で、『ストレート』『ファセット』『ドーム』などがあります。
ベゼル
時計の周りを囲っている枠、縁取りがベゼルです。
ベゼルは本来ガラス(風防)を押さえる役割ですが、時計の顔の一部分となりいわば輪郭です。
ベゼルの素材には、『セラミック』『ステンレス』『カーボン』『アルミ』などがあり、素材一つで表情が変わります。
また、ダイバーズウォッチには『回転式ベゼル』が使用され、ダイビングをしたときに時間を測定するための重要な役割があります。
文字盤
文字盤はご存じの通り、針を置くためのプレートのようなパーツです。
文字盤に装飾をすることにより、職人のこだわりや高級感が演出されます。
『プレーンダイアル』や『サテン』、『マザーオブパール(白蝶貝)』『スケルトン』など加工や素材を変えることで時計の印象が変わります。
人間でいう顔の部分です。
針
時計の時針、分針のことをいいます。
こちらも形状は様々で、『リーフ』『バトン』『ペンシル』など時計の系統によって仕様が異なります。
有名なのはROLEXのスポーツタイプでの使用が目立つ『ベンツ』。
短針の先がメルセデスベンツのマークのようになっており、メルセデス針やベンツ針と呼ばれています。
インデックス
時刻を正確に読み取るための必須パーツです。
文字盤の上の時刻表示部分に『バー』や『アラビア数字』『ローマ数字』『ドット』などの形状があり、時計の個性を引き立たせるパーツです。
バーインデックスとアラビア、ローマ数字はドレスウォッチ、ドットインデックスはスポーツタイプによくみられます。
プッシュボタン (クロノグラフ)
ストップウォッチ機能が付いている時計のことをクロノグラフといいます。
クロノグラフがついている時計には、リューズの上下にボタンが1つずつ付いています。
上のボタン:クロノグラフのスタート・ストップ
下のボタン:リセット
クロノグラフを使用する際は、必ず手順を守ってください。
1.スタート→2.ストップ→3.リセット
この手順を無視してしまうと、パーツ劣化や故障の原因となります。
機械式時計の使用上の注意点
機械式時計を使用する上で、いくつか注意点があります。
日差
機械式時計には『 日差 』といって1日あたりで【 マイナス10~+20の遅れ・進み】があります。
こちらの数値の範囲内であれば、許容範囲といわれています。
電池を入れて動くクオーツ式と違い、内部の機械パーツを組み合わせることによって動かしているため、どうしても1日に数秒のズレが生じてしまいます。
時計好きの方は、『 時計は生き物 』として考えている人もいます。
磁気

機械式時計が磁気帯びすると『進み』が生じます。
日々の生活の中で、『 磁気 』が発生しているモノが多くあります。
1つ目はスマホやパソコン。スピーカーの部分から磁気が出ており、そこに機械式時計を気にせず密着するように置いてしまうと、気づかぬうちに磁気帯びしているなんてことも。
過度な負荷

時計に過度な負荷を与えると、故障の原因となります。
スポーツをする際の衝撃、お風呂やシャワーなどの温度、時計本体の落下。
こちらの3点に関しては特に注意が必要です。
・必ず運動をする際には時計を外しましょう。衝撃が加わり、気づいたら時計が止まっていることも。
・防水の時計であっても、お風呂やシャワーなど温度が高いところは避けましょう。湿度が高いと水入りの危険性が高まります。
・高い位置からの落下は外装だけでなく、内部も破損し高額な修理費用がかかります。危険を伴う状況下では必ず時計は外してください。
カレンダー操作
上記の【 機械式時計の使い方 】でも記載したとおり、カレンダー操作にも注意が必要です。必ず時刻から合わせてAMPMを読み取り、禁止時間帯(PM8:00~AM4:00)は避けて変更しましょう。
カレンダー不良が起こり、AM0:00で日付が変わらなくなってしまいます。
まとめ
機械式時計の使い方と注意点を説明しました。
覚えることが多くて最初は大変かと思いますが、使い方次第では一生モノになる時計になるので、時計と共に時を刻んでいきましょう。